みらいエコ住宅2026の発表で「高性能住宅」への注目が一気に高まった

2026年度から始まる 未来エコ住宅2026 が発表され、福岡・久留米でも家づくりの相談内容に大きな変化を感じています。

この補助金では、

  • GX住宅(高断熱・省エネ性能)
  • 長期優良住宅(耐久・省エネ・維持管理)

といった“性能が担保された住宅”が明確に優遇されています。

これは、国が
「これからは高性能住宅が当たり前になる」
という方向性を示したとも言えると感じています。

そして、この流れの中心にあるのが
エアコン1台で家中が快適に暮らせる住宅
です。


補助金が示す「これからの家づくり」

未来エコ住宅2026の中にあるGX住宅の基準は、

  • 断熱等級6〜7
  • 省エネ性能の向上
  • 温熱環境の最適化

といった内容で、
エアコン1台運用の条件と一致しています。

つまり、補助金を活用すると、自然と「快適な高性能住宅」に近づきます。


高性能住宅はエアコン1台で快適にできるのか?

ただ、高性能住宅にすればエアコンが効きやすくなるとは、実は一概には言えません。ただ、エアコン1台で快適になるには、今回のみらいエコ住宅の補助金の中で言われているGX住宅レベルにする必要があります。


断熱・気密・空気・熱交換気という4つの柱

■断熱性能

断熱が弱い家は、外気温がそのまま室内に影響します。
イメージしやすい例としては…

  • 断熱の弱い家 → 氷を紙袋で持ち歩くようなもの
  • 断熱の強い家 → クーラーボックスの中に入れた状態

断熱性能が高いほど、室温が安定し、エアコン1台で家中を快適に保てます。

エアコン1台で快適に!というレベルを目指すには、今回のみらいエコ住宅補助金の条件の一つにあるGX住宅以上の性能が必要です。


■気密性能(C値=家のすき間の量)

C値と聞くと難しく感じますが、すき間のサイズで例えると、

  • C値1.0 → 家全体のすき間=ハガキ1枚分
  • C値0.5 → ハガキの半分のすき間

このすき間から冷暖房の空気が逃げてしまいます。

気密が悪い家:隙間風が入る → 空調効率が悪い
気密が良い家:外気が入ってこない → 空調の効率がよい

性能を活かすには、気密が欠かせません。


■空気の流れ(間取り・吹き抜け・床下ガラリ・ダクト)

空調空気が、巡らない家は、性能が高くてもムラが発生します。

  • 吹き抜け
  • 階段の配置
  • ドアの工夫(ガラリ・スリット)
  • 小屋裏エアコン

など、空調された空気の通り道を設計することがエアコン1台運用のカギです。

■熱交換換気

家には換気が欠かせないわけですが、換気をするときに、外気の暑い(寒い)、湿度が高い(低い)空気をそのまま入れることが問題になります。

そこで、冷たい外の空気を温めて、もうしくは、暑い外の空気を冷まして家に入れることができる換気扇があります。

この換気扇には、除湿効果があるので、エアコンに加えてこの換気扇を上手に入れることが、湿度を快適にするポイントです。


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実際の現場:エアコン1台で25〜26℃の家

夏の午後、階段ホールに設置した14畳エアコン1台だけが稼働している久留米のお客様のお宅では、

  • 室温:25〜26℃
  • 湿度:55%前後

1階も2階も温度差は1度くらいでした。

お施主さまも、

「どの部屋も同じ温度で、本当に1台で大丈夫なんですね」

と驚かれていました。


エアコン1台では不安だったお客様の声と、住んだ後の変化


「本当に1台で大丈夫?」という不安の声

家づくりの相談で最も多い質問がこれです。

あるご家庭では、特に奥さまが、

「部屋ごとにエアコンをつけるのが普通なので、、、」

と不安をお持ちでした。

これは従来の住宅の温熱環境が理由で、
“温度差があるのは当たり前”という経験によるものだと思います。


引き渡し後の冬にいただいた言葉

お住まいになった最初の冬、訪問した際に、

「いや~。暖かいですよ。子どもなんて薄着で汗かいているときあります。笑 冬でも、太陽が出ているときは、エアコンつけなくても暖かいし、夜も夕方つけて、夜の21時くらいには消してしまいます。」

これこそが、”エコなのに快適な暮らし”だと強く感じました。


みらいエコ住宅2026の補助金 × 高性能住宅は光熱費も変える

みらいエコ住宅の補助金を得ながら、高性能住宅を作り、晃榮住宅のエコハウスを作るノウハウで、エアコン1台運用ができると、

  • 電気代が下がる。蓄電池までつけると、電気代ゼロかそれに近い住まいも実現できる。
  • 家全体が空調された快適な家になる。

など、住んだ後のメリットが非常に大きいと感じています。

高熱費が下がるのに、快適になる。晃榮住宅ではそんな家づくりをしています。その住宅に昨年に続き補助金が出ます。

物価の高騰で建築費も高騰し、金利も上昇する中、非常にお得な補助金です。


まとめ──これからの家づくりは「エアコン1台の快適さ」が当たり前になる

未来エコ住宅2026により、
日本全体が「高性能住宅の標準化」に向かっています。

家の性能が上がることで、エアコン1台でも空調できるような家づくりも可能になります。

  • 温度差の少ない快適な環境
  • 健康への負担軽減
  • 光熱費の削減
  • シンプルで安定した暮らし

につながります。

福岡、久留米の地元で、建築に携わる者として、
数字だけに頼らず、設計・施工・暮らしのバランスを整えた家づくりを大切にしていきたいと感じています。

家は、家族の時間をやさしく包む「器」。
その器が心地よくあるために、これからも誠実に家づくりと向き合っていきます。

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